日本紀行

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磐越西線

福嶋県の郡山を起点とする磐越西線は、会津若松、喜多方を経て新潟県の新津駅が終点である。全長約175キロの単線で、喜多方から先は電化されていない。急行や特急列車はなく、新潟を朝8時過ぎに出発するディーゼル快速「あがの」に乗ると、信越本線の新潟―新津間を約15分走った後磐越西線に入り、終点会津若松には2時間余りで着く。新津市は鉄道の町として広く知られてきたが、2005年に新潟市の一部となった。旧市街地を抜けると田園風景が展開し、車内も窓外ものんびりとしたローカル線の旅の始まりとなる。

快速「あがの」の車窓に展開する春景色  撮影:2007/04/16
快速「あがの」の車窓に展開する春景色 撮影:2007/04/16

福島県の南部に水源を持つ阿賀野川は、はじめ北流し喜多方あたりから西流して日本海に入る。福島県を流れる部分は厳密には阿賀川と呼ぶのだそうで、多くの支流を集めて河口では信濃川とともに越後平野を形成する。水量豊富な川の流れが右に左に展開するのは磐越西線の魅力である。

阿賀野川沿いの春景色  撮影:2007/04/16
快速「あがの」の車窓に展開する春景色 撮影:2007/04/16

同じデザインの駅名表示が次々に現れて、蒸気機関車が牽引する不定期列車「SLばんえつ物語」による地域振興の意気込みが伝わってくる。初夏から晩秋にかけての渓谷美と冬景色を楽しむSL旅行が人気のようであるが、沿線の素朴な桜が見事であった。

森と水とロマンを謳うSLばんえつ物語の標識  撮影:2007/04/16
森と水とロマンを謳うSLばんえつ物語の標識 撮影:2007/04/16

沿線の桜景色を前奏とすれば、終点会津若松の桜は、磐越西線の終章を飾るにふさわしく満開の古木がその姿を競っていた。鶴ケ城の内外に見られる桜の多くはは明治41年(1908)から植え始められた染井吉野ということだから、長寿のもので樹齢100年ということになる。それらしき古木のなかに桜開花の標準木というのがあった。

満開の桜にかこまれた鶴ケ城  撮影:2007/04/16
満開の桜にかこまれた鶴ケ城 撮影:2007/04/16

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