日本紀行

題目の選定



三春町の枝垂れ桜

郡山から磐越東線に乗って二駅目の三春町は、日本三大桜の一つ「滝桜」で有名である。折からの小雨模様で紅枝垂れの花はしっとりとした紅色をみせてくれた。樹齢千年を越えると聞くと、老木の命が心配になるが、あとの二つの三大桜(山梨県の神代桜、岐阜県の淡墨桜)に比べれば五百年も千年も若くまだまだ元気なのだそうであるが、2005年1月の大雪で枝が十数本折れたのとのことであった。

見物客を見下ろす三春の滝桜  撮影:2007/04/16
見物客を見下ろす三春の滝桜 撮影:2007/04/16

三春は滝桜のほかにも、町中桜、桜で、「日本さくら名所100選」の名に恥じない。最大規模は三春ダムさくら公園の約3000本の桜のようだが、個人の住宅、お寺、神社などいたるところに大木の桜が見られる。町内に約2000本ある枝垂れ桜が町の木に指定されている。

法華寺の門構えと枝垂れ桜  撮影:2007/04/16
法華寺の門構えと枝垂れ桜 撮影:2007/04/16

枝垂れ桜は大木になると聞くが、法華寺の門の傍にあったものなどは、路上から見上げると特にその感を強くする。この木は二本の大木のように見えたが、階段を登って驚いたことに、一本の木が根元で枝分かれしたものであった。近くに寄れば、太い幹を覆い隠すほどの花が垂れ下がっていた。。

カーテンのように垂れ下がる法華寺の桜  撮影:2007/04/16
カーテンのように垂れ下がる法華寺の桜 撮影:2007/04/16

福聚寺という寺に着いた時、タクシーの運転手さんが、この寺の副住職は「中陰の花」で2001年に芥川賞を受賞した玄侑宗久であると教えてくれた。この寺の中庭にも絶品の枝垂れ桜があるのだそうだが、残念ながら時間がなかった。自家用車や貸切バスでこの町を訪れる人がほとんどのようであった。それは郡山から二駅目とはいえ、磐越東線の電車は一時間に一本程度であり、駅も大勢の観光客を収容できる余裕がないからであろう。町の観光パンフレットによれば、二、三ではあるが宿屋があるようなので、一泊して散策といけば十分堪能できそうである。

福聚寺の門前  撮影:2007/04/16
福聚寺の門前 撮影:2007/04/16

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